こんにちは。トビー(@tobey_lifehack)です。
「株の買うタイミングがわからなくて、手を出すのが恐い…。」
株主優待が話題ですが、株ってなんだか恐いですよね。
実は株購入などにかかる手数料だけで株主優待をもらう方法があります。
その方法とは「クロス取引(つなぎ売り)」です。
例えば、人気の株主優待に「吉野家の食事券」があります。
通常のやり方ですと、株を購入し株主優待をもらいます。
しかし、株は値動きしますので、得をすることもあれば損をすることもあります。
せっかく株主優待をもらっても損をしてしまっては意味がないですよね。
一方、クロス取引であれば値動きを気にせずに株主優待をもらうことができます。
吉野家の株主優待ですと、499円の手数料で3,000円相当の食事券をもらえますので実質「2,501円」得することになります。
ではクロス取引について詳細を説明していきますね。
目次
クロス取引とは何か?わかりやすく解説
クロス取引の流れとしましては以下の通りとなります。
- 現物株と信用売りを同時に実施する。
- 権利落ち日に株を証券会社に返す(現渡)を実施する。
なんのこっちゃ?と思ったあなたのためにゲームソフトを例えに解説していきます。
前提条件
・ゲームソフト(株)を自分で買うことで特典(株主優待)がもらえる
- あなたが友達からドラクエ5を借ります。
- 友達から借りたドラクエ5をゲームショップで売ります。この時のドラクエ5の価格は1,000円です。(信用売り)
- あなたがドラクエ5をゲームショップで買います。この時のドラクエ5の価格は1,000円です。(現物株の購入)
⇒この時点で特典(株主優待)がもらえる権利を得ます。 - 自分が買ったドラクエ5を友達に返します。(現渡)
⇒プラスマイナス「0円」で取引完了です。
クロス取引のポイントとしては
「現物株の購入と信用売りを同時に行う」
ということです。
同時に行うことで同じ価値で売買を成立させることができ、また株主優待がもらえる権利を得ることができます。
先ほどのゲームソフトの例では、友達から借りたドラクエ5の売買を同時にやることでプラスマイナスゼロで特典がもらえる権利を得ていますよね。
クロス取引を実施するにあたって必要なものは?
クロス取引を実施するにあたって必要なものは以下の通りとなります。
- 証券会社の口座
- 現物株を購入するお金
- 信用取引の口座
それではそれぞれの項目について見ていきましょう。
証券会社の口座を開く
まずは、クロス取引に対応している証券口座を開く必要があります。
私は画面が見やすく操作しやすいSBI証券を使っております。
他にも以下の証券会社でクロス取引をすることができます。
・カブドットコム証券
・楽天証券
現物株を購入するお金
最終的にはプラスマイナスゼロになるのですが、現物株を購入するためのお金が必要となります。
信用取引の口座を開く
信用売りをするために信用口座を開く必要があります。
信用口座は証券会社の口座を開いた後にWebサイトから申し込むことによって開設できます。
クロス取引で必要な手数料は?
クロス取引で必要な手数料ですが、SBI証券の場合以下の通りとなります。
- 現物株の購入手数料
- 信用売り手数料
- 貸株料
- 配当落調整金
ではそれぞれの手数料について解説していきますね。
現物株の購入手数料
現物株を購入したときにかかる手数料になります。
株を購入した金額によって手数料がかわります。
以下はSBI証券のスタンダードプランで現物株を購入した場合の手数料となります。
信用売り手数料
信用売りをしたときにかかる手数料になります。
信用売りをした金額によって手数料が変わります。
以下はSBI証券のスタンダードプランで信用取引をした場合の手数料となります。
貸株料
信用売りでは証券会社から株を借りている状態となります。
借りている期間手数料が発生します。
配当落調整金
信用売りの場合、配当金を返す必要があります。
例えば、現物株で配当金1,000円がもらえるとします。
実際には税金で20.315%引かれた797円がもらえます。
ただ、配当金は100%返す必要が出てきますので、1,000-797=203円支払う必要があります。
しかし、以下の条件の場合配当落調整金が返ってきます。
- 口座開設時に「特定口座、源泉徴収あり、配当受け入れ」にする。
- 特定口座で利益が出ていない場合
クロス取引だけ実施している場合は損益がマイナスとなるため、翌年の初めに返ってきます。
また、利益が出ている場合は利益から配当落調整分引かれた形になりますので、税金は安くなります。
吉野家の株をクロス取引する場合の手数料を見てみましょう
では実際に吉野家の株をクロス取引する場合を見ていきましょう。
吉野家の株を100株購入すると約18万円となります。
それぞれの手数料ですが、以下の通りとなります。
- 現物株購入手数料:113円(スタンダードプラン)
- 信用売り手数料:145円(スタンダードプラン)
- 貸株料:38円(2日分)
- 配当落調整金:203円
合計で499円の手数料が必要となります。
株主優待で3,000円相当の食事券をもらえますので3,000円-499円で実質「2,501円」得することになります。
まとめ
クロス取引で株主優待を手数料だけでもらう方法について解説しました。
株の値動きを気にせずに株主優待をもらうことができるので、ぜひ検討してみてくださいね。